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第63話 マイカツ、って?|データベースの開発・構築ならデジログへ

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ア ク セ ス

第63話 マイカツ、って?

昨今、頻繁に耳にする略語の数々。
アポ、リストラ、インフラ、スマホ、サバゲー、等は単純に原語の英単語を短くしたもので、既に広辞苑に載りビジネスでも日常用語として使用している言葉も数多くあるが、
ガラケー、ツンデレ、壁ドン、チョベリグ、イタシャ等は説明を聞かないと意味を理解できないもの、
女性に付ける、スモ女、リケ女、にく女、山ガ、デパガ、寺ガ等、何となくイメージできるもの、
また頻繁に話題にのぼる、セクハラ、パワハラ、マタハラ、アルハラ等のハラスメント(いやがらせ)の略語、等々。(ウラハラは嫌がらせではありません・・・)

もちろん、言語はコミュニケーションのためのツールであるので、その対象者の世代や趣味、コミュニティー等に合わせて使用すれば何の問題も無いものであろう。
SEどうしで使用する言葉でも、原語で話すより、略語を使ったほうがどれだけスムーズか計り知れない。
これは、恐らくはどんな業種にでもある、いわゆる業界用語である。
ヨットで使われる「スタボー」や「ツーポン」「いちかみ」等、一般の方には何のことやらサッパリであろう。

新語は、テレビや新聞、雑誌、またネットなどを見れば一般的な知識は得られ、その応用で大体は想像すればわかるのであるが、その多様性から、最近はコミュニティーの垣根を超えごく身の回りでも使用され、氾濫しているように感じるこの頃である。

先日、ある方との雑談で、
  「やっと、昨年 マイカツ が終わり・・・」
この方は、この3月に65歳で無事定年を迎えられ、4月から新たな人生の第一歩を踏み出された先輩である。60歳後の再雇用で仕事にも余裕が出来たこともあり、65歳からの新たな人生に向けて、いろいろな準備を進めてきたそうである。
「〇〇活」も最近よく使われている略語で、就活、婚活、妊活、眠活、等々、
シニア世代では、終活なんて言葉もよく耳にするが・・・。
果たして マイカツとは?
あまりに違和感無く普通に使われ、前後の話から一生懸命に推測してみるも全く想像出来なかったので、話しの流れを止めて聞いてみたところ、
  「ああ、飛行機のマイレージを貯めて、クレジットカードのステージを上げたんですよ」
う~ん、マイカツは「マイル活動」ってことか?

  「これが結構大変なので、私のまわりでも60歳頃から始める人が多いんですよ」
なるほど、だから同世代の私も認識している言葉であろうと「マイカツ」を普通に使ったということか。

  「特に年寄りの旅行にはいろいろと利便性が高いので一生懸命にあっちこっち行って貯めました」
確かにマイレージのステイタスが高いと空の旅行には何かと便利であるが、ビジネスユース以外では時間とお金の余裕が無ければなかなか難しい。
その高いステージを獲得することを主目的として、短期間に何度も同じ航空会社の飛行機に乗り続けるため、金銭のみならず時間も体力も消耗するなど様々な「苦痛」も伴うことから、「マイル修行」とも呼ばれているらしい。
マイルを貯めるための搭乗なので、その目的地の選択はその土地では無く、効率的にマイルが稼げる距離等の条件で決めるとのこと。
まさに修行僧のごとし。

随分と以前になるが、「ハワイに旅行するためにヨーロッパに行ってきた」という友人の話しを思い出した。
つまり、数十万円するハワイの旅費がヨーロッパへ行くことで得られるマイル数以下で行けるということで、ヨーロッパは「ついで」に行ってきた、ということであった。
当時は路線便によりかなり高いマイルが付与されていたことがあったのである。
この友人、ヨーロッパには数時間しか滞在しなかったとのこと。
本来、目的地に行くことで結果としてマイルが貯まり、そのマイル数によりステージがアップする「顧客囲い込みサービス」であるが、渡航先はどこでも良く、飛行機に搭乗しマイルを貯めることが目的の「旅(?)」という点では、上記の「マイカツ」と同様ではある。

この「マイカツ」が一般的なものであるのかどうかは定かではないが、また新たに一つ、自分の言語辞書に新語が登録され、今後この手の会話で話の流れを止めずに済むことを喜ぼう。
「マイル修行」より「マイカツ」の方が少しでも旅を楽しんでいるイメージがするが・・・、
そんなことはどうでもいい、っか。


日付2018/09/18

投稿者半澤 透

ブログ-四方山話-



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